年末年始の記録
まだまだ厳しい状況が続く。
年末年始は実家に帰ることができた。
母は看護助手という仕事をしており、病院で働いている。そんな背景からかなり行動が制限されており、外食も許されない状況が早くも10ヶ月続いている。
そんななか、父と母とで動物園に出かけることができた。
母とはよく出向いていたが、父と動物園を訪れたのは覚えてないくらい久しぶりで、20年以上ぶりだったのではないだろうか。
わたしが大好きな京都市動物園は2014年頃から全面的なリニューアルをしており、父はそのリニューアル後初めての動物園だった。
わたしはよく行っていたからリニューアル前のここに何があったとか、どんな種類がいたとか結構忘れてしまっていたけれど、時が止まったままの父はその記憶を鮮明に覚えていたようで、「逆回りになったなぁ」「ここに猛禽類がいた」「アシカはおらんようになったんか」「ここは大きい鳥のゲージがあったなぁ」などと忘れていたことをたくさん教えてくれた。
父と母は元々性格が合ってないけど、なぜか夫婦をしている男女なので、すぐに言い合いをする。なので、一緒に外出するようなことはまずないし、今回も母は難色を示した。けれど、今回はわたしが誘い合わせたこと、わたしを介さない会話を禁じることで了承を得ることに成功した。
直接会話しないのルールは逆にゲームのような感覚になり、本人たちはそれぞれ楽しんでいたようだった。
夫婦のことは正直よくわからない。家族のなかで唯一血が繋がってないし、他人。けれど、同居人としてやってける程度には良好であってほしいと思う。
母の外出が制限される状況はまだまだ続きそうだ。真面目な人なので、懸命にルールを守っている。
帰省できたことに感謝しつつ、できるだけ早くまた会って、母と今度は上野動物園に行きたい。