お兄ちゃん

先週末は鴨川沿いにあるお兄ちゃんちのベランダでバーベキューをしました。

京都には、お兄ちゃんという素晴らしい人がいます。

お兄ちゃんは、わたしの実の兄でもなんでもありません。
大学時代にアルバイトをしていたカフェのような飲み屋さんのようなお店の常連さんです。

もともとは、お兄ちゃんの妹さんが常連で、そのお兄ちゃんだから「お兄ちゃん」。

普段は、大学の先生をしていたり、建築の仕事をしています。
 
たぶんお金持ち。あんまりいろいろなことに執着がなさそうで、わたしはお兄ちゃんのことは、京都のタモリだと思っています。
 
何がどうタモリかというと、全然タモリじゃないのだけれど、立ち居振る舞いがタモリです。
 
嵐の大野さんでもあります。
 
お酒とかわいい女の子とお酒が大好きなお兄ちゃんは、出会った頃は30歳ぐらいだったはずで、今は36歳ぐらいのはずだけど、全然歳をとりません。

最初から肌がきれいな38歳ぐらいに見えてそれがずっと変わらない。

お兄ちゃんは、ジントニックが好きで、でも太ってきたからジンリッキーに変えたけど、結局それも飽きて2週間ぐらいでやめたり、
 
白ワインをボトルで飲んだ方が安いぐらいに毎日何杯も飲んでいたのに、白ワインが自分に合ってなかったことに最近気づいたり、
 
飲んでるときにした約束はほぼ100%忘れたり本当に愉快です。

人に興味がなさそうだれど、雑談がたぶん上手でだれも嫌な気持ちにさせない。

あだ名がお兄ちゃんって、中川家か高嶋家ぐらいかと思うけど、わたしの口から出る「お兄ちゃん」は、このお兄ちゃん。
 
日曜日も、家を開放して、なんでもウェルカムなお兄ちゃんは、本当に最高にお兄ちゃんだった。

開放的な人というのは、本当に魅力的で、やさしいし、気遣いも忘れないのに、窮屈な感じとか無理してる感じが一つもない。

そういう人を見るたび、わたしは「この人の魂は人間何回目だろうか」と考えます。

たぶんお兄ちゃんは、平安時代ぐらいから人間としての生を繰り返してると思う。

それぐらいいい感じ。

わたしはたぶん多くても人間2回目ぐらいだと思う。
 
戦争はギリ経験したんじゃないかな。
 
こんなとこでお兄ちゃんについて語っていること自体、失礼にあたるのだけど、お兄ちゃんは本当にそれぐらいすごい。
 
ひと酒場にひとりお兄ちゃんがいれば、酒場の秩序は保たれると思う。
 
 
ここまで読んで、お兄ちゃんの見た目をどんなふうに想像しているのかはわかりませんが、お兄ちゃんは想像以上にお兄ちゃんです。